残酷!音楽怪獣プログレ    忍者ブログ

残酷!音楽怪獣プログレ

しがないプログレ好きで、よく中古盤を漁っています。ときどきライブなんぞにも行っておりやす。

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V.A「ソングス・オブ・センチュリー~スーパートランプ・トリビュート」


前項「プログ・コレクティブ」と同時発売された、スーパートランプのトリビュート盤。
恐らく同時制作の為、メンバーがほぼ一緒、+ジョー・リン・ターナー、スティーブ・ポーカロ等が加わり、結果的に最近のビリー・シャーウッドのトリビュート仕事では、一番豪華な面子になっている。しかもスーパートランプとは割りと珍しい。この辺やスティクス、カンサス、フォリナー辺りのアメリカン・ハード・プログレは、プログレと認めない人も多く、日本でも人気がイマイチだったりする。「プログレで培った演奏技術で、ポップな曲を演奏する」と云うのは同時代のイエス、エイジア等も採った方法論であり、80年代の勝ち組パターンだった。こうしてトリビュートされる事により、楽曲の良さに改めて気付く人も出て来るのではないか。ビリー・シャーウッドの最近の本業の方には、色々苦言を呈したい私だが、トリビュート・シリーズのプロデュース仕事に関しては、質の高さを正当に評価したい。日本盤も出るみたいだよ。
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V.A「ザ・プログ・コレクティブ」


元イエスのビリー・シャーウッドの立ち上げた、2012年の最新のプロジェクト。
とにかく参加メンバーが凄くて、イエス組からクリス・スクワイア、リック・ウェイクマン、トニー・ケイ、ピーター・バンクス、エイジア組からウエットン&ダウンズ、その他アニー・ハズラム、トニー・レヴィン、アラン・パーソンズ・・・とこれでもまだ半分位、書ききれない程のオールスター、豪華ゲスト盤である。ところが演奏されるのは、いつもの「ロンリー・ハート」期に影響を受けた、ビリー・シャーウッドの自作曲。結果、去年プロデュースしたジョン・ウエットンのソロが「リード・ボーカルをウェットンがやってるビリー・シャーウッドのソロ・アルバム」になってるように、今回も「ゲストがやたら豪華なだけのビリー・シャーウッドの最新ソロ・アルバム」になっている。故に聴いた時の感覚は、近年のCIRCA,YOSO等の凡庸なアルバムと変わらない。殆ど映画で云う所の「底抜け超大作」、プログレのフィールドでこんなアルバムが発売される事自体が情けない。
同時に殆ど同じ面子で録音した、「ソングス・オブ・センチュリー」と云うスーパー・トランプのトリビュート盤も発売される。こう云う売り上げ的な意味で保険が掛けてある辺り、有能なプロデューサーと言えるのかなぁ。

エサゴノ「アポカリプソ」


アル・ティ・エステメリのベーシストも在籍し、76年作のあるイタリアン・ジャズ・ロック・バンド、エサゴノ。2008年の復活作。緊張感のあるインタープレイと言うより、リラックスした、メロディアスな曲を中心としたジャズ・ロックに変化している。フュージョンと言うよりはモダン・ジャズ、に近くなっているのは、最近のソフト・マシーン・レガシーにも似て、現在の流れなのかも知れない。当時は、新しい斬新な事をやらないと認められない時代だったが、現在は自分の好きな音楽をやっても、付いて来てくれる好事家たちが沢山いる。このアルバムの発表時には、ベッペ・クロベッラ(P,Key)を伴い、来日もしている。プログレと言うよりはジャズ・マニア向けだが、親しみやすいメロディーで、良いアルバムだよ。

アブセントH「ヴァガルーム」


スペインの新人プログレ・バンド、2011年作。7人編成でツイン・キーボード+ヴァイオリン(!)の構成。新人のファーストと云うのは、意外と端正に作ってあるものだが、このアルバムも、お、「太陽と戦慄」か?と云う展開に始まり、弦楽器を駆使してサード・イアー・バンドの様な曲があったり、徐々に盛り上げて行ってラストの曲の感動に繋げる、と作ってあるのは定番だが好感が持てる。いわゆるポンプ系のメロディアス・ハードな展開にならないのは、演奏者の好みの問題か。ヴォーカルが少し線が細い気もするが、逆に文学的なフレイバーが漂っていて宜し。iTunesで売ってるよ。

タンジェリン・ドリーム「マッドキャップ・フレーミング・デューティ」


またタンジェリン・ドリームなのだが、ちょっと毛色を変えて。シド・バレットが亡くなった時、幾つかの追悼盤が出た。まずギルモア+デビッド・ボウイの「アーノルド・レイン」のシングル。もっとも、これは当時のギルモアのツアーからの音源。日本国内ではエピゴーネン、Big Orange等インディーズ系のバンドが集合したトリビュート・ライブ「星空のドライブ」、海外でもロビン・ヒッチコック等が似た内容のトリビュート・ライブを行なっているが、商品化はされていない。そして、変わった所で元ソフト・マシーンのエルトン・ディーン(Sax)と、このタンジェリン・ドリーム盤のエドガー・フローゼ。
この二人、シドと共演の経験は無いと思うので、同世代人としてのリスペクト、と云う意味だろうか。内容は「死」や「別離」をテーマにした楽曲が並び、歌入りでかなり暗い。ドイツ人に絶望とかその辺の題材を描かせると、とことん落ち込ませる事が判る。もう少しシドのポップな面も描いて欲しかったな、と思うが、良作。

タンジェリン・ドリーム「ブートレッグ・ボックスVol.1」


何か探したらどんどん出てくるよ。もともと作品数の多い人たちだし、このままだとタンジェリン・ドリームだけ書き続けても一年終わっちゃうなぁ。2010年の段階でスタジオ盤は107枚あるそうですが、これにライブ盤、数の多いサントラ、ベストやコンピレーションが更にカウントされるから、いったい全部で何枚ある事やら。海外のサイト、Discogでも把握してないらしい。サントラは別メーカーから出る事が多いため、見逃す事が多いものなぁ。それじゃあ結局、70年代のヴァージン初期だけでプログレ・ファンは良いんじゃないの、と思いきや、こんな落とし穴も待っている。サンクチュアリ・レーベルがEL&Pが売れたのか図に乗って出して来やがったタンジェリン盤ブートレッグ・ボックス7枚組。音質はオーディエンス録音にしてはまぁ良い方だが、「フェードラ」辺りからの70年代中期の全盛期のライブが目白押し。ヴァージン後期のライブは「ブートレッグ・ボックスVol.2」で補完だ。あぁ、全然終わらない。

タンジェリン・ドリーム「ネビュラス・ドーン~アーリー・イヤーズ」


ついでに、紹介してしまおう。ヴァージンに移籍する前のデビュー時からの独オール・レーベルに残した4枚のアルバムは、名盤と言われつつ、現在も国内盤CDが出ている。しかし、現在発売されているのは全て高音質CDのため、1枚4000円近く、全部集めるにはちょっと高価だ。何とか安価に聴ける方法はないものか・・・と云う人には、この3枚組のBOX。2006年にアメリカ配給権がイエス等を擁するサンクチュアリ・レーベルに移った時の商品で、初期4枚のアルバム、「瞑想の河に伏して(エレクトロニック・メディテーション)」「鈍色の世界に棲む精霊たちよ(アルファ・ケンタウリ)」「我ら、時の深淵より叫びぬ(ツァイト)」「荒涼たる明るさの中で(アテム)」の全曲入り。しかし、邦題が良いですな。現行CDと異なり、デジタル・リマスターでは無いが、某所で1000円位。メーカー側では廃盤だが、大手CDショップやネット通販では割りと在庫がある。現在のレーベルからも、この時代をコンパイルした2枚組CD「サンライズ・イン・ザ・サード・システム~ザ・ピンク・イヤーズ・アンソロジー」が発売されているが、こちらはリマスタリングされているが全曲入りではなく、3000円位。音質に拘る人には、こちらの方がお薦めです。

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