元イエスのビリー・シャーウッドの立ち上げた、2012年の最新のプロジェクト。
とにかく参加メンバーが凄くて、イエス組からクリス・スクワイア、リック・ウェイクマン、トニー・ケイ、ピーター・バンクス、エイジア組からウエットン&ダウンズ、その他アニー・ハズラム、トニー・レヴィン、アラン・パーソンズ・・・とこれでもまだ半分位、書ききれない程のオールスター、豪華ゲスト盤である。ところが演奏されるのは、いつもの「ロンリー・ハート」期に影響を受けた、ビリー・シャーウッドの自作曲。結果、去年プロデュースしたジョン・ウエットンのソロが「リード・ボーカルをウェットンがやってるビリー・シャーウッドのソロ・アルバム」になってるように、今回も「ゲストがやたら豪華なだけのビリー・シャーウッドの最新ソロ・アルバム」になっている。故に聴いた時の感覚は、近年のCIRCA,YOSO等の凡庸なアルバムと変わらない。殆ど映画で云う所の「底抜け超大作」、プログレのフィールドでこんなアルバムが発売される事自体が情けない。
同時に殆ど同じ面子で録音した、「ソングス・オブ・センチュリー」と云うスーパー・トランプのトリビュート盤も発売される。こう云う売り上げ的な意味で保険が掛けてある辺り、有能なプロデューサーと言えるのかなぁ。