残酷!音楽怪獣プログレ    忍者ブログ

残酷!音楽怪獣プログレ

しがないプログレ好きで、よく中古盤を漁っています。ときどきライブなんぞにも行っておりやす。

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ギルガメッシュ「アナザー・ファイン・チューン・ユーブ・ガット・ミー・イントゥ」

  
78年作。ゴウエンはナショナル・ヘルスを脱退、レコード会社の要請もあり再び作成されたセカンド。ベースがニール・マーレイから、元ソフト・マシーンのヒュー・ホッパーに変更。テクニカルなリズムと優美なキーボード、とこっちの方が好きな人も多い。前作が原石の輝きだとすれば、本作は美しく加工されたネックレス。出来ればこの2枚は一気に聴くのではなく、年代の異なるワインを味わう様に、別々に味わって欲しい。この後、ゴウエンは懲りずに再びナショナル・ヘルスに合流、ライブ・アルバム『プレイタイム』に参加するが、白血病を患い、81年に他界。生きていたら現在、フィル・ミラーのイン・カフーツ辺りででも演奏しているのかな。
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ギルガメッシュ「ギルガメッシュ」


75年作。故アラン・ゴウエン(Key,Synth)がリーダーの、カンタベリー・ジャズ・ロック・バンドのファースト。72年頃から活動しているが、ハットフィールド・アンド・ザ・ノース、ソフト・マシーン等の他のバンドからメンバーが出たり入ったり、目まぐるしい。キャラバンのリチャード・シンクレア、ホワイトスネイクのニール・マーレイ、リック・ウェイクマンの甥のアラン・ウェイクマンが在籍していた事もある。云わばメジャー・バンドの「2軍」みたいな扱いをされていた時代もあったが、その実態はむしろアラン・ゴウエンのソロ・アルバム。私はカンタベリー派のキーボーディストの中でも、特にこの人が好きである。水晶の様なきらびやかな、それでいて儚いキーボード・ワーク。まるで、彼の短い生涯を象徴しているかの様だ。ゴウエンはこの後、ナショナル・ヘルスに加入。掛け持ちの予定だったが、このアルバムをサポートするツアーを行えず、ギルガメッシュは一旦解散する。

ホルヘ・リジェス「ジャガーの陽のもとに」


92年作。「アズテック・ラウンジ」シリーズ中の1作。故ホルヘ・リジェスはメキシコのキーボード・プレイヤー、80年代以降は中南米の古代アステカ文明の音楽をニューエイジ風にアレンジしたアルバムを数枚発表している。ケチャやズブーカの奏でるリズムに、ポリフォニックなシンセが絡む。民族音楽にしては先進的過ぎるし、アンビエントにしては攻撃的過ぎる。となると、これはやはり「プログレ」だろう。某所で1枚500円位、3枚程購入して見たがどれも割りと出来が良い。86年作『COMALA』が最高傑作と云われているが、個人的にはこれが一番良い。満月の夜に遠くから響いて来るジャガーの呼び声。エスニックだが、その旋律は限りなく優しい。パトリック・モラーツの『i』『シュリンクス』辺りのファンにもお薦め。

エドワルド・ニコライ・アルチェミエフ「鏡/ストーカー」


74年/79年作。故A・タルコフスキーの映画音楽は、クラシックの作品集の様にほぼ全集化されている。E・アルチェミエフは他にもニキータ・ミハルコフ、アンドレイ・コンチャロフスキー等の作品でお馴染みの前衛音楽家。プログ・ファン的にはやはりこの『鏡』。自伝的内容の筈なのに、下手な怪奇映画より怖いこの映画、音楽もチャンバー・ミュージックとブライアン・イーノとかの音響派が綯交ぜになった、まさにプログレッシブ。74年ですぜコレ、旦那ぁ。『ストーカー』も滴り落ちる雨音とシンセサイザーのコラボで、異様な雰囲気。映画本編は眠くなるが、こっちもお薦め。他にもポーランドの作曲家、故クシシュトフ・コメダも全集が出ており、東欧時代のロマン・ポランスキーのサントラが一度に揃えられる。共産圏だと、国が管理していたからこういうラクな所もあるのね。

タンジェリン・ドリーム「炎の少女チャーリー」


84年作。S・キングの『ファイアスターター』をディノ・デ・ラウレンティス制作、マーク・レスター監督で映画化したもの、と言えば昔からの映画ファンは大体出来が判るのではないか。オールスター・キャストだが大味な演出、予算の掛かっていない炎の特撮、と余り評判はヨロシクない。ただ、当時はキングの長編小説を上手く映画化するノウハウを映画界が試行錯誤していた時期の為、『シャイニング』等一部を除いて、キング原作は割りと駄作が連発されていた。それを考えれば、火曜サスペンス劇場並みの出来だが、まだ悪くない方ではある。タンジェリンの音楽は透明感のあるキーボードの音色で超能力を表現しており、海外のファン・サイトでも☆4つと評価が高い。先日買収された、バレース・サラバンデ社からの発売の為、現在はレア盤となっている。

タンジェリン・ドリーム「ザ・キープ 古城の亡霊」


初CD化は97年だが、映画は83年作。マイケル・マン監督の2作目、ホラー作家F・ポール・ウイルスンの出世作の映画化のサントラ。第二次大戦中、ナチス・ドイツが接収した古城には、怪しげなものが潜んでいた!!長大な原作を90分弱に纏めた為、話が飛ぶ飛ぶ(^_^;)。何か昔の角川映画みたい。タンジェリンのサントラは公開当時は発売されず、その後も権利関係が複雑みたいで商品化はされなかった。ところがバンド側がライブ会場限定CDを出したらこれが大当たり。その後も権利をかいくぐり、様々なレーベルから異なる曲構成で、何度か再発されている。97年発売盤の16曲入りが一応公式サントラに一番近い構成だが、所謂「劇伴」も収録した3枚組のブートレグ等も存在する。過去に発売されたCDもバージョン違いが6~7枚出ており、タンジェリンのサントラ仕事の中でもダントツの人気商品である。『ロゴス』のメロディーを流用したメイン・テーマが、ただひたすら美しい。

リック・ウェイクマン「バーニング」


81年作。所謂『13日の金曜日』系のスラッシャー・ムーヴィーだが、この手の物の中では出来が良い部類。キャンプ場の管理人クラプシー(和名:バンボロ。命名は東宝東和(^_^;))は子供たちの心無い悪戯により、全身に大火傷を負った。退院した彼は植木鋏を武器として、キャンプに来る子供たちへの(無差別な)復讐を開始する!!ウェイクマンのサントラは、キーボードの美しいメイン・テーマ、燃え上がる炎を連想させるサスペンス・テーマ等、初のホラー系サントラとしては出色の出来。何故もっと話題にならなかったのか不思議だが、このサントラ、LP時代にはA面が映画のBGMを発展させたオリジナルのヴァリエーション曲、B面が映画のBGMと、中途半端な構成だったのが問題なのかも知れない。ウェイクマンはこの後、ホラー系では『クリープショー2』のアニメ部分のBGMだけを何故か担当、こちらは未だにCD化されていない。

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