残酷!音楽怪獣プログレ    忍者ブログ

残酷!音楽怪獣プログレ

しがないプログレ好きで、よく中古盤を漁っています。ときどきライブなんぞにも行っておりやす。

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ロバート・ジョン・ゴッドフリー「ジ・アート・オブ・メロディー」


13年作。エニドの総帥、ロバート・ジョン・ゴッドフリー(Key,P)のセカンド・ソロ・アルバムが発表された。前作はSFを題材にしたコンセプト・アルバムだったが、今回は完全なクラシック音楽作品。オーケストラをバックに優雅に鍵盤を弾きまくるゴッドフリー、全てインストの自作曲であり、メロディーから云うと最近のエニドよりも出来は良いかも。一部でシンセでオーケストラの代用としているが、全くロックっぽい要素はなく、弦楽器の代用に徹している。近年のゴッドフリーの作品では最も力の入った音楽であり、もしかしたら最高傑作かも。エニド・ファンは元より、クラシック音楽の愛好家にも薦めたい。「パートⅠ」って事は続編も有り?
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ロバート・カルヴァート「キャプテン・ロッキード&スターファイターズ」


74年作。初期のホークウィンドに在籍した「前衛詩人」ロバート・カルヴァートの1stソロ・アルバム。ピート・シンフィールドと立ち位置は似ているが、作風に幻想性・抒情性は少なく、むしろ後期フロイド的な社会批判を絡めた歌詞を英国モンティ・パイソン風のブラックな笑いで包むのが持ち味。これはドイツの戦闘機の発注がロッキード社に決まったが、不安定な機体のせいでドイツ兵がバタバタ死んで行き、リベートを絡めた大量疑獄に発展した事件をモチーフにしている。コント→歌物→コント・・・と云うスネークマン・ショーの様な構成。「若者なんて、数が多いから半分位死んでも大勢に影響ないじゃろ♫」「どうせ国民の金じゃ、我々の懐が痛む訳じゃないわい♫」と嘯く老人たち、この辺は今の日本人も真剣に聴いておいた方が良いような気がする。アーサー・ブラウン、ヴィヴィアン・スタンシャル等、芸風の似てる癖者ミュージシャンも多数参加。

スティルビオ・チプリアーニ「ナイトメア・シティ」


80年作だが、今回13年、デジットムーヴィ社より、以前の未収録曲も入った完全版にて再発。再びついでにゴブリン関係。80年代のゾンビ映画では、音楽は猫も杓子もゴブリン、ゴブリン♫♫。『ラストコンサート』等、恋愛物や美麗メロディーに定評のある、このスティルビオ・チプリアーニまでゴブリン調。流出した放射性物質により、街中の人々は身体が膿み崩れて凶暴化、凶器を手にして次々と人を殺し始める。最初の「走るゾンビ」映画として有名だが、厳密に言えば設定はゾンビじゃないんだよね。それでもその後、『バイオ・インフェルノ』『バイオハザード(映画版)』等似た様な設定のゾンビ映画が量産されてるので、現在では余りその辺は気にしなくて良いかも。『人食族』『食人帝国』のウンベルト・レンツィ監督の演出は、ステーキを食べたい客にステーキを出してる感じでなかなか快調。メイン・テーマは某大阪のニュース番組で使用され、一部でサントラが高騰化していた。使った人、先生怒らないから出て来なさい。

バルべ・シュローデール「ラ・ヴァレ(映画)」


72年作。フロイドが70年代前半に音楽を担当した映画は『モア』『砂丘』『ラ・ヴァレ(サントラは『雲の影』)』の3本あるが、どれもドラッグ・カルチャーを扱ったもので、『狂気』以前のパブリック・イメージがどんなものだったかよく判る。『モア』『砂丘』は当時、日本でもロードショー公開。『ラ・ヴァレ』だけ未公開のままだったが、2007年、渋谷の単館レイトショーで漸く上映の運びとなった。パブア・ニューギニア領事のフランス人の若妻、ヴィヴイアーヌは、幻の羽を探すヒッピーの集団に導かれ、ジャングルの奥へ奥へと・・・。いやぁ、どんな映画だって未公開って理由がちゃんとあるんだよねぇ。余程のフロイド・フリークでも、爆睡必至な出来。と言うか、『ウェン・ユー・アー・イン』と『雲の影』、『フリー・フォア』の3曲しか劇中では掛かりまへん。因みにこの映画のフッテージは80年代に伊ゾンビ映画『ヘル・オブ・ザ・リヴィング・デッド』に流用されており、そっちの方がそこそこ面白いよ。音楽はゴブリンだけど。

ザ・ナイス「エレジー」


71年作。既にEL&Pが始動した後に、カリスマ・レーベルから未収録テイクを集めて作られた5作目。これ、意外とナイスのアルバムの中では一番まとまってるのではないか。イミディエイト・レーベルから発売されている1st~3rdは、名曲も多いが、エマーソンのアイデアが先走っている所もあり、アルバムとしては多少ごちゃごちゃしている。カリスマに移籍してからの4th『五つの橋』は、オーケストラとの共演で、大作だが普段のナイスとは言い難い。その点このアルバムはスタジオ2曲、ライブ2曲、叙情的な『夢を追って』で始まり、『アメリカ』で派手目に終わる構成、ヒプノシスの如何にもなジャケも素晴らしい。この頃の「プログレ」のイメージされるもの全てが詰まっている、必聴作。現在流通しているリマスター盤は、『カントリー・パイ』と『パセティック』のBBCセッション入り。

スティーブ・ハケット「ハンガリアン・ホライズンズ」


02年作。何度目かのシークレット・ポリスマン・コンサートで、ジョン・ウイリアムス(スター・ウォーズでもスカイでもなく、ディア・ハンターの人)がアコースティック・ギター・セットを延々と演奏していると、モンティ・パイソンのジョン・クリースがいきなり怒鳴りこんで来るギャグがある。「退屈なモンいつまでやってんだよっ!いい加減に止めろっ!」ことほど左様に、ライブでのアコースティック・ギター・セットの扱いは難しい。「箸休め」としてのリラックス・タイム以上の働きをしようとすると、ブーイング必至である。イエスのライブのスティーブ・ハウ、あれ毎回2曲だけってお約束があるから許されてるんだよなぁ。さてさてそのアコースティック・セットだけのライブをやったらどうなるか、と云う大実験作がコレ。2枚組、演奏時間2時間強である。一応共演にジュリアン・コルベック(p、Key) 弟のジョン・ハケット(fl)。ジェネシス、ハケットのソロ曲はもとより、エリック・サティ、エンニオ・モリコーネ、曲目やギターの演奏にひたすらバラエティを盛り込み、豆腐料理のバリエーションが何十種類も出て来る,狂った料亭の如き凄みを感じる。静謐な印象とは逆に、聴いた後はどっと疲れる限界に挑戦した大労作。

スティーブ・アダムス「ヴァーティゴ」


99年作。ほんで律儀にも二つのミラージュに付き合ったスティーブ・アダムス(g)のセカンド・ソロ・アルバム。やはりミラージュにいた元キャメルのアンディ・ワード(ds)も参加。まぁ想像した通り、プログ・ロック系のギター・インスト・アルバムに仕上がっている。他のメンバーはデシャ・ダナホール(Key)、スーザン・リスター(b)。曲調は購買層を予測してかキャメルっぽいが、アダムスの地のギターはむしろメタルっぽい。海外ではジョー・サトリアーニ辺りと比較しているサイトもあり、キャメル・トリビュートとしてはオデッセイア辺りのファンなら納得出来る内容かも。因みにジャズ周辺にもビリー・コブハムとかと共演しているスティーブ・アダムス(g)がいるが、別人である。

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